掌(てのひら)サラミ状態
手のひらがサラミ?
突拍子のない内容に見えるが、武道や氣功をかじった事があるような方ならば聞いた事があるのではないだろうか?
手がまだら模様になったら氣が出ている。
てのひらがサラミのような状態だと治療効果が高い。 などと言われている。
治療の世界に入る前からそういう話を聞いていたので、
ならば、施術の時にはてのひらがサラミのように赤と白のまだら状態になっていれば
効果もきっと高くなるのだろうと考え呼吸を整え お手手サラミ状態を維持するように意識してきた。
実際、氣的なアプローチも入るのか、子宮筋腫、心拍数の向上、喘息の緩和などを筆頭に
現場に出て1年も経たないうちにミラクルな改善が多発したのは 手の状態を維持することに
徹したからなのだと思っている。
手のひらサラミ状態にするためには
結論から言うと 良い姿勢と 深く長い呼吸
これができるとお手手サラミは達成できる。
呼吸を深くすることで血中酸素量が増え体が活性化するのはもちろんだが、
さらに重要なのは脳脊髄液の循環も活性化される。
アナトミートレインのDFLの項目
17番の後頭骨基底部〜前縦靭帯を経て横隔膜骨盤底筋に連鎖していく。
腹式呼吸と骨盤底筋の状態をコントロールすることで後頭骨基底部に対して適切なテンションが入る。
1次呼吸で頭蓋骨ポンプ運動の原動力になる箇所は後頭骨と蝶形骨の蝶番関節
蝶形骨の状態が適切になることと後頭蝶形関節の可動が理想的であることで
CSFの循環が促され視床下部のストレスが緩和した場合脳から全身への神経、ホルモン、
それぞれの支配がスムーズになる。
結果CSFは末梢まで行き渡り手のひらに血流の赤とCSF(リンパ)の白を表現しているのではないかと勝手に想像している。
呼吸〜脳の状態〜手のひら〜治療力
皮膚と脳はもともと外胚葉由来で、脳の活動電位は
手のひらの皮膚にも伝播すると考えている。
以前脳波を測定してもらった時に呼吸を意識して結果を見たら
α波とθ波の中間のmifα と言う脳波が出ていた。
おそらくmidα〜θ波の時に治療力が高い状態発揮するのだと思う。
そしてその状態が手のひらサラミ状態であり、サラミ状態の時は
おそらく脳波もゆったりとしておりそれは地球を覆う自然な周波数である
シューマン周波数に近い状態なのだと思う。
確実な内容ではないが、経験則と今まで積んできた知識を
合わせていくと今の自分ではこのような結論になっている。
学びが深まればまた考察は変化していくと思うが、
さらに知識を積んでより良い治療効果が出せたらと思い
明日も現場で新しい気づきに出会えるように期待したい。