クラニオセイクラルセラピーについて

クラニオセイクラルセラピーとは?

クラニオは「頭蓋」(とうがい)セイクラルは「仙骨」を意味しており、
日本語では「クラニオセイクラルセラピー」=「頭蓋仙骨療法」と表現することもあります。

頭蓋骨は本来23個の骨で構成されている立体パズルのようなものだと考えてください。

生まれたての赤ちゃんは出産に対応するため頭頂部が柔らかいですよね?

成人すると、この柔らかかった頭蓋骨もひとかたまりになっていくと考えられていました。
しかし、アメリカのオステオパシー医のサザーランドの研究により(自らの頭をしばって頭蓋骨の動きを制限するなど)
生体の頭蓋骨は1分間に8回ほどの感覚で50ミクロンの動きがある
という説が上がりました。
現在でも、異論を持っているドクターも多くいらっしゃるようですが、
頭蓋骨の縫合は献体の解剖では結合組織が硬化してしまい、
その動きを確認することは、感覚的になってしまうことが理由かとも思われます。

クラニオセイクラルセラピーの目的は?

クラニオセイクラルセラピーは、脳脊髄液の流れを正常化することにより身体全体の調子を整えることを目指す施術です。

先ほど説明した頭蓋骨の動きは、1次呼吸と呼ばれており、
この「頭蓋骨ポンプ」の働きにより、脳脊髄液の循環が促されています。
脳脊髄液とは脳〜仙骨をつなぐ脳〜脊髄を包む硬膜の中を満たす液体で
これがある事で衝撃を緩和する事にもなっていますし、
この循環がスムーズであることがストレスのないメンタルの証明にも
なってくるようです。

健康な人の頭蓋骨は、ゆったり動いています。
しかし、硬膜の癒着、頭蓋骨の縫合の硬化(噛み込み)
筋緊張による頭蓋骨および、仙骨の硬化によって
この1次呼吸が阻害されてしまうことがあります。

それにより様々な不定愁訴 例えば、
慢性頭痛
疲労感
精神的および感情的ストレス
不眠
自律神経の崩れ
眼精疲労
生理不順
ホルモンバランス

など、病院に行っても投薬や日にちぐすりでの解決を促され
スッキリした解決ができなかった方も多いと思います。

クラニオセイクラルセラピーはどんなことをするの?

クラニオ セイクラル セラピーは、基本的にはソフトなタッチで頭蓋骨の縫合に対してアプローチをかけ
解剖学的に本来あるべき状態へ頭蓋骨を戻して行きます。
そうする事によって、 脳脊髄液の流れをスムーズにし全身の1次呼吸のリズムを取り戻す方法です。
それにより、自然治癒力が高まり、疲労やストレスが軽減します。

大まかな流れとしては、全身の筋肉の調整(トリガーポイント、筋膜リリース)
背骨の調整(ソフト矯正およびひたすら揺らして解いていく)
そして道筋(背骨の流れ)を整えた上で頭蓋骨ポンプを整合化していく
という狙いがあります。

過去のケースで説明すると、メニエール病と診断されて目眩で悩んでいらっしゃった方が
側頭骨のリリースにより目眩の症状が改善した という報告をいただいたり、
突発性難聴も同様に テレビの聞こえが良くなった という報告をいただきました。

つい先日クライアントさんから直接頂いたお声が、

「今まで美容院行った時に、ヘッドマッサージされた時に、頭の皮膚が全然動かないので、皮膚が硬いと言われてたのに、
施術受けてから頭が動いて、今まで頭にあった出っ張りも無くなって、こんな事あるの?これは良いの?」

とあまりの変化に不安を感じることもあるようですが、頭蓋骨の縫合が解剖学的に
整っていない方も多く、それらが不定愁訴の要因になっている方も大勢いらっしゃいます。

背骨を整えクラニオセイクラルセラピーを行うことで全身の循環も上がり、1次呼吸も整うので
本来持っている自己回復力にポジティブな影響が出ることは想像に難しくありません。

ただし、禁忌もあります。
また、これは別のタイミングで書かせていただきます

 

関連記事

インナーフィジシャン

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です